「会社から逃げた」大手メーカー課長。次の仕事に選んだのは”ブルーベリー農家” なぜ”イチゴ農家”じゃなかったのか?

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いちご狩りは人気の味覚狩りなので、お客様を集めやすいというメリットを除いては、初期投資、ランニングコスト、労働時間、安全性(農薬)などどれを取ってもブルーベリーに軍配が上がる。

特にいちごは収穫期間も長く、1年生作物で植え付けが毎年必要、病害虫に弱く、農薬回数が異常に多くなり手間がかかるなど、私にとっては致命的な要因だった。

一方、ブルーベリーは収穫期間がいちごの半分以下、樹木なので一度植えてしまえば毎年の作業は不要、病害虫に強く農薬散布もせいぜい1、2回程度で済む。

ただ問題は、収穫と出荷作業に相当な時間を割かねばならないことと、樹木であるがゆえに収穫できるまでに時間を要することがデメリットだ。この問題点については、観光農園にしてお客様に「収穫」していただくということで解決策を見つけた。

あと、いちごを選べなかった理由の1つが、ハウス栽培が前提になっていることだ。

オフィスから飛び出して、自然に向き合って仕事がしたいから農業を選択した。だから閉ざされたハウス内という空間は自然を感じられない点で、私にとってはどうしても違和感があった。

底知れない魅力のブルーベリー

ブルーベリーは3番手4番手候補に過ぎなかったが、調べ始めたら魅力満載のフルーツであることがわかった。その魅力はたくさんあり過ぎて、ここですべて語ることは省略する。

ブルーベリーの機能性については、ネット検索すればよくわかる。

「健康、長生き、食品」などで調べれば、ブルーベリーが紹介される。アントシアニンが豊富に含まれており、活性酸素から守り老化を防ぐという抗酸化作用の強さが最高ランクだからだ。

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