伸びたのはコメだけじゃない…!2025年上半期「売れた・売れなくなった商品」ランキングTOP30

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(写真:ブルームバーグ)

2025年上半期は、コメ価格が高騰するなど物価高が家計を直撃した。一方、コロナ禍以降、他国の観光客と比べて訪日者数の回復が遅れていた中国人観光客が再び日本を訪れるようになり、全体の訪日客数は過去最高を更新。インバウンド需要による消費の押し上げがみられた。

このような状況において、どういった商品が売れているのか。全国のスーパー、コンビニ、ドラッグストアなど、約6000店舗の販売動向を追っている「インテージSRI+」のデータを基に、2025年上半期に「売り上げが伸びた商品(販売金額の前年比)」をランキング化した。

「売り上げが伸びた」のはコメだけじゃない

1位のコメは、価格高騰を受け、前年比182%と2位より60ポイント以上も販売金額を伸ばした。コメの購買実態を把握するため、全国の男女約7万人の生活者から買い物データを継続的に聴取している「インテージSCI」から、コメの購入金額・購入率トレンドをみてみたい。

ここで購入金額とは1カ月あたりのコメの平均購入金額、購入率とはコメを買った人の割合である。価格上昇により購入金額は2025年4月に前年比188%の4982円まで増加。備蓄米の放出により緩やかな価格の下落がみられるものの、6月時点でも前年比164%と高止まりしている。

また購入率は3月には前年の9割ほどにまで落ち込んだが、4月以降はほぼ前年並みで推移した。コメの高騰により一部ではコメの買い控えもあったが、価格上昇分を打ち消すほど消費量が減少していないことがうかがえる。コメを原料とするパックご飯など6位の米飯類も、価格上昇が販売金額を伸ばした形だ。

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