伸びたのはコメだけじゃない…!2025年上半期「売れた・売れなくなった商品」ランキングTOP30

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インバウンド需要の影響が色濃くみられたのは、2位のカルシウム剤のほか、化粧品で上位に入った3位のフェースパウダー、4位の美容液、7位のパック。カルシウム剤は、骨や歯の発育を促す効果が支持されたと推察される。

フェースパウダーは肌荒れを防ぐ効果を訴求するもの、美容液はエイジングケアの高価格帯商品、シートマスクなどパックは美容液を豊富に含み保湿力が高いと訴求するものなどが訪日客に人気だ。

インバウンド需要に加えて、フェースパウダーではUVカット効果を訴求する商品が人気となるなど、化粧品の上位商品は国内のセルフケア需要も取り込んでいる。

国内需要で力強さをみせたのが、5位の玩具メーカー菓子。玩具メーカーが取り扱うおまけ付きの菓子で、コロナ前の2019年との比較では2.5倍ほどにまで増加している。TVアニメ関連のものからキャラクターやスポーツ選手のものなど幅広い商品があり、「推し活」人気もあり好調となった。数百円程度のお手頃な価格で買えるものが多いのも人気の理由だろう。

コーヒー豆が高騰でも伸びている商品

食品・飲料に絞ったランキングでは、コメ以外でも物価高の影響がみられた。主な産地での天候不順などでカカオ豆やコーヒー豆をはじめさまざまな食品の原料が高騰しているためだ。カカオ豆の高騰が影響したのは、4位のココアと17位のチョコレート。値上げによる買い控えがみられつつも、腸活効果を訴求するココアは販売量が堅調だ。14位の蜂蜜や20位の乳酸飲料などもランクインしており、免疫力向上につながる腸活への意識の高さが見て取れる。

コーヒー豆の高騰を受け、値上がりが続いているのが、5位のインスタントコーヒーと8位のレギュラーコーヒー。カテゴリー全体では買い控えがみられるなかでも、インスタントコーヒーは簡単に準備できるスティックタイプ、レギュラーコーヒーは本格的な味わいを訴求する豆タイプが販売量を増やしていた。

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