伸びたのはコメだけじゃない…!2025年上半期「売れた・売れなくなった商品」ランキングTOP30

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チョコレートは急激な価格上昇で販売量の落ち込みがみられるが、同じ菓子で販売量を伸ばしているのが6位のキャンディと16位のビスケット&クラッカー。キャンディはハードタイプに牽引されるグミブームが続いているほか、口臭ケアや熱中症予防のタブレット菓子も人気となっている。

ビスケット&クラッカーはチョコレートのかかった商品の好調がみられ、チョコレートほど値上がりしていないことから値ごろ感が支持されているようだ。

物価高で節約志向が強まってきていることもランキングから読み取れる。製菓・製パンの際の材料となる7位のエッセンス類は、節約になる手作り回帰のためか堅調に推移。また、生鮮の魚介類や野菜・果物が高騰していることが、安定した価格である9位の冷凍水産や12位の冷凍農産の需要を増やしていると考えられる。11位の魚肉ソーセージや15位の春雨・くず切りもコスパのよい食品として人気だ。

腸活目的以外でも健康系飲料の需要は堅調である。10位のトマトジュースは、高リコピンで血圧を下げると訴求する無塩タイプが伸長。13位の美容・健康ドリンクは、クエン酸を豊富に含み疲労感を和らげると訴求する商品が人気となった。

「売り上げが伸びた」雑貨の上位

全体のランキングでは医薬品・化粧品のインバウンド需要について言及したが、雑貨でもインバウンド需要を取り込んだ商品の好調がうかがえた。

1位のリップクリーム、2位のハンド&スキンケア、3位の使い捨てカイロ、4位のボディケア、5位のアウトバスヘアケアと訪日客に人気の商品が上位5位を独占。入浴後に使用するアウトバスヘアケアでは、トリートメント目的のヘアミルクがとりわけ人気となっている。スキンケア・ヘアケアを中心に、円安効果で訪日客にとって低価格・高品質な雑貨は人気のおみやげの1つであるようだ。

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