参院選で"再覚醒"したオールドメディアの選挙報道、「報道特集」の一件が示したリスクと可能性

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「たたかれたことで党員が燃えた」
参政党が躍進した裏側には、前編で触れたようにYouTubeで人々と交流を深め、SNS選挙を制したことがある。だが、すでに多くの専門家が指摘しているように、テレビをうまく活用できたことも大きい。
6月に梅村みずほ参院議員が日本維新の会から鞍替えし、参政党は「所属議員数5人以上」という国政政党の要件を満たした。これにより、参院選に関連して開かれた党首討論会に“8番目の政党”として滑り込んだ。参政党が自民党や立憲民主党などの大政党と並んでテレビなどに映ったことで、「真っ当な政党」「メジャーな存在」とのイメージづけが進んだ。
選挙戦中盤には「外国人問題が争点として浮上」というニュースとともに、参政党がやたらとテレビのニュース番組などで取り上げられた。X(旧ツイッター)での選挙関連の投稿の中で「外国人問題」にまつわるものが急増したというのだが、この取り上げ方には問題が多かったと思う。今のXの状況を理解していなさすぎだ。
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