森さんは1浪目でもどこにも受からなかったために2浪を決意します。
「周囲からは『2浪して、大学を6年間かけて卒業したら26歳になってしまう』といった意見を言われたことがありました。でも、18歳の時点で何をしていても、いずれ年を取って26歳になるので、満足するまで挑戦するのはよいことなのではないかと、私は思うんです。1浪目で成績が上がっている実感がありましたし、周囲にも2浪する人がいたので、私も目標を叶えるために2浪する決意ができました」
この年は駿台市谷校に通いながらも、駿台の講義後に苦手な数学を伸ばすため、学究社が運営しているenaにも通うことにした森さん。2浪目も調子よく偏差値は上がっていき、ついに模試の判定が理Ⅲで「C」が出るようになります。
この年こそ受かると思って決死の覚悟で臨んだ3度目の理Ⅲの受験。しかし、結果はまたしても不合格でした。それも、合格最低点までわずか5~6点差という悔しい結果でした。
金沢大学に合格したものの…
この年は後期試験で受けた金沢大学の医学部と、東京慈恵会医科大学に合格。金沢大学に進学することに決めますが、この選択は彼女自身の中で相当の葛藤があったようでした。
「金沢大学に合格したことは嬉しかったのですが、東大理Ⅲという目標に向かって4年間、ひたすら勉強をしてきたので、もう一生理Ⅲを目指すことができないのだと思い、これまで受験に費やした時間を失ったかのような喪失感がありました」
しかし、彼女の戦いはまだ続くことになります。
いったんは踏ん切りをつけ、2浪で金沢大学医学部に進学することを決めた森さんですが、大学に入学する直前に、仮面浪人という選択肢があることを知ります。
「大学に通いながら、国立大学を受験することはできないと思い込んでいました。ですが、いろいろと調べてみたら大学に在籍しながらでも受験ができると知り、ふたたび理Ⅲを目指して勉強を始めました」
金沢で大学生活がはじまってからは、大学に通いつつ1日4~5時間ほど勉強をしていたそうです。
「講義を受けながら勉強をしていたので、予備校に通っていたときよりも勉強時間が少なくなってしまいました。この1年は成績が下がらないようにするだけでも一苦労でした。少しは成績が伸びたように思いますが、模試の成績も2浪目と同じくらいで最高がCくらいでした」
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