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キャリア・教育 #浪人したら人生「劇的に」変わった

「東大理Ⅲに4連敗」夢破れた彼女が見つけた道 合格最低点と僅差で不合格、その後の彼女は?

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金沢大学医学部を卒業してからの森さんは、ゆうメンタルクリニックスキンクリニック理事、産業医・公認心理師、美容と保険を扱う皮膚科医として活躍するかたわら、ライターとしても活動しています。

孤独に感じる人に寄り添う皮膚科医に

今年2月には、『発達障害ママの子育てハック』の監修にも携わりました。

「『病気の新しい治療法を開発したい』とか、『不老不死を実現させたい』などと浪人中は考えていましたが、人が苦しいと感じるのは、病気や老いそのもののせいではなく『孤独だと感じたとき』なのかもしれないと思うようになりました。

現在、仕事で心身の調子を崩した方との面談をしているのですが、患者さんは、病気そのものがつらいのはもちろんですが、病気によって周囲に理解してもらえないこと、周囲に自分が求められていないように思うことで余計に苦しさを感じているように思えます。でも、一声かけるだけで、その心持ちが変わることがよくあるんです。

たとえば、帯状疱疹で痛がっている患者さんに『私もなったことがありますが、痛いですよね』と言うと、治療法は何も変わらないはずなのに一気に安心した様子を見せてくれることがあります。苦しみの根底には、『孤独』への恐怖感があるのではないでしょうか。

思えば、私は浪人のときに同じ方向を向いている浪人の仲間がいたからこそ、不安が緩和され、安心感を抱いて勉強に集中ができたのでしょう。だから、もともと努力できる人、できない人がいるわけじゃなく、すべては環境次第なのだろうなと思います。

今、進路や将来に迷っている方は、多数派でなくなることを恐れる必要はなく、やりたいことを追求していくと、同じ目標を持つ仲間ができるので、その仲間を大切にしていくといいのではないかと思います

「もし孤独を感じられたら、カウンセリングをやっているのでぜひお声がけください」と語ってくださった森さん。

かつて不安を抱きながら多浪・仮面浪人という人と違う決断をし、仲間の存在に支えられて乗り越えてきた彼女は、他者の痛みやつらさを理解し、寄り添うことのできる立派な医師になっていました。

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