東大ママも直面!育休明けの「ジレンマ」 最高にモヤモヤする「4月復帰直前」対策

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・長期的なキャリア展望が描けない。残業前提の今の職場では、永遠に「2級市民」扱い。脱出したいけどできない。
・労働環境がチームのメンバーに左右される。現在はチームメンバーに恵まれているが、2人目出産後、そのチームに戻れる保証がなく悩んでいる
・PCで在宅勤務はできるが、夜飲みに行くコミュニケーションがとれなくなり、チームのメンバーとインフォーマルなコミュニケーションがとれなくなる不安がある。

この背景には、日本の多くの企業が「専業主婦を妻に持つ男性社員」を前提としてきたのに対し、第3回の記事で書いたように東大ママの夫は決して「専業主夫」ではなく、妻よりさらにハードワーカーだったりして、結局、育児のほとんどを妻が担う状況があります(なんでこうなってしまうかについては、東大ママ門立ち上げ人・中野円佳『「育休世代」のジレンマ』の8章あたりを読んでくださいね!)。

世間(政府)は最近、女性たちに対し、早く産め、働け、育てろとウルサイですが、実際にキャリア形成期に産んでも展望が描けるような働き方を一度想像してみていただいて、それから言ってほしいものです(企業によっては男女ともに早期に成功体験や海外での経験を積ませようとする企業が出てきていますね)。

とは言っても、社会はすぐには変わってくれないので、このようなモヤモヤを抱えやすいということを知った上で、どうしたらその罠にはまらずに済むかも考えてみたいところ。続く後篇では、すでに復帰を経験した東大卒ママたちからのアドバイスを掲載していきたいと思います!

※この記事の後編は、3月16日(月)に公開予定です。

東大ママ門 東大卒ママの同窓組織

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とうだいままもん / Todai mamamon

団体概要:2011年のホームカミングデーをきっかけに発足した東大卒業生の同窓組織。Facebookグループには0歳~小中学生の子を持つ母親を中心に、20~50代の東大卒業生560人が登録。「子育て中だが、会社内にはまだロールモデルが少ない」などの悩みを、同じ大学出身という共通基盤の下にFacebookのグループページ(非公開)で共有したり、オフ会、勉強会などで情報交換している。立ち上げの経緯はこちら(リンク)。

立ち上げ人:中野円佳。2007年、東京大学教育学部卒。『「育休世代」のジレンマ』(光文社新書)著者。同著では制度が整ってからも総合職女性が活躍しづらい社会構造を指摘。高学歴女性の抱えるジレンマについて触れている。

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