「働きたい専業ママ」の未来は明るい! 人手不足に悩む企業にとっても救世主に

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ママだってキラキラと働きたい!(写真:Uchico/Imasia)

「周りの働くママたちがキラキラ輝いて見えてしまうんです。私もずっと働きたいと思っていました。働いていないと、ありきたりな言葉ですが、社会とつながっていない感じがしてしまって……」

ユリコさん(37)は、7歳と2歳の子どもを育てる専業主婦だ。5年前まで商社で貿易事務の仕事に携わっていた。第1子出産後、育児休業を経ていったん復職するものの、夫の転勤に伴いやむなく退職。東京に戻ってまもなく二男を妊娠したため、再就職のタイミングを逸してしまったのだという。数カ月前から就職活動を始めたが、面接を受けた飲食店の接客の仕事は不採用となった。

「落ち込みました。ブランクがあるので仕方がないとわかっていたものの、自分には何もできないんじゃないかって」。英語が得意で留学経験もある。貿易事務のキャリアもある。社会人としての礼儀やマナーはもちろん心得ている。そんなユリコさんでも、子どもがいること、働いていない期間が長いことがネックとなって、就職活動は難航しているのだと訴える。

ブランクが長くなると不安に

「これ以上ブランクが長くなると、自分の年齢も上がって本当に就職先がなくなってしまう。自分のやりたいこととか前職のキャリアなんて二の次。もはや条件でしか仕事を選べない状況になってしまいました」

こう話すのは、4歳と2歳の子どもを育てるアキコさん(39)だ。かつては企画会社などでバリバリ働いていた。第1子を出産後、育休を取得して復職することもできた。が、「0歳の子どもを預けてまで働けるのか不安になって」退職したという。以来、育児に専念する生活を送ってきた。「子どもはとてもかわいい。でもやっぱり家事と育児だけでは満足できない。働きたいんです。昨年、夫がキャリアアップのための転職をしました。4年前に仕事を辞めたのは私自身の選択だけど、それでも『なんで私ばっかりガマンしなきゃいけないの』って被害妄想めいた思いを抱いてしまうんです」

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