東大ママも直面!育休明けの「ジレンマ」 最高にモヤモヤする「4月復帰直前」対策

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東大ママの中には、上記のように、さまざまな形で会社や上司に意欲や忠誠心を示そうと努力してきた女性もいるようですが、それも水の泡であるかのような復帰後の思いがけぬ配属も多いもよう。

「無制限に残業ができない」「突発的に子どもの発熱などに対応しないといけないことがある」ことにより、妊娠前の部署から異動させられたり、責任ある仕事を任せてもらえなかったりする「マミートラック」問題が、東大ママにも降りかかります。

子どもへの罪悪感

東大卒ママの集まりと言うと、「子どもが産まれても仕事が大事!」とバリバリやり続けられる人ばかりと思われることも多いのですが、みんな子育てとのバランスには大きく心揺れています。迷っています。モヤモヤしています(夫の収入がそれなりにあり、経済的にどうしても働かないといけないというわけではない場合、それゆえに、「やりがい」がない仕事に移行しているとなおさら、「子どもを長時間預けてまで?」と、仕事を続けるべきかどうか悩むことになる面もあるでしょう)。

・生む前は産後6カ月くらいで復帰して、バリバリ働こうと思っていた。でも、3年ごとに異動があって、誰でも代わりがきく仕事に疑問を感じるようになった。
・職場で子どもがいることを理由にしたくないし、子どもの発熱で休んだこともこれまで一度もない。ただ、自分の親を頼る前提で仕事をしていることに罪悪感を感じる。親も体力的にきつい。そこまで仕事がしたいのかもわからない。負担とやりがいが見合わない。
・24時間一緒にずっといることがすべてじゃないと思うし、子どもを預けることに抵抗はない。ただ、生活リズムは保ってあげたいと思うし、貴重な時間で働いている分、これまでと同じ成果物を出しても、これ本当に意味あるの?と思う。考え方が子ども軸になった。

現状が働きやすい職場でも、それが特定の部署での話であり、そこを出た後でも両立ができる見通しが立たなければ、悩みは尽きません。

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