昔も今も「東大」は日本人があこがれる最高学府だ。「できればわが子も東大に」と、教育雑誌で受験ノウハウなどを仕入れる親も少なくないだろう。ところが、東大生の「リアル」が語られることは意外と少ない。彼らはどんな人生を歩み、東大に入ったのか。親になったとき、彼らは子どもにどんな教育をほどこしているのか……。今連載では、そうした「東大生の謎」について、東大の同窓組織のひとつ「東大ママ門」のメンバーたちが迫る。
東大女性は結婚できない!というイメージがあるかもしれませんが、9割方が既婚者である東大ママ門。いったい、どんな夫と結婚しているのでしょうか?
相手も東大というケースは多く、そうでないケースも一橋、早慶、地方国立大など、やっぱり相手も基本的には高学歴の人が多いようです。女性自身がそれなりに高収入の仕事に就いているケースも多いと思うのですが、専業主夫になってくれる男性を選ぼうという発想はなかったのでしょうか?
都市伝説も出回るが……
世の中には「東大なんかに行ったら結婚できなくなる」と心配してくださる親御さんがまだまだいるようです。確かに入学したときは「3割が結婚できない、3割が離婚する、3割しか結婚しない」とかいう都市伝説(?)も聞きました。
でも東大だろうが東大じゃなかろうが、生涯未婚率も離婚率も上昇しており、結婚しない人はしないし、離婚する人はするってものじゃないでしょうか……。
以前、東大の女子学生が作るフリーペーパーbiscUiTさんから東大ママ門宛てに「結婚できるか不安」「東大という名前は不利なのでは」「卒業生はどんな相手と結婚しているのか」という質問をいただいたことがあります。今回はそのときの回答から東大卒ママの声を抜粋してみます。
・夫は高校から早稲田で、大学受験していないせいもあるかもしれないけど、東大コンプレックスとかカケラもない。社会人になると全般的に大学名はあまり気にされなくなる気がする。(夫は早稲田大卒)
・合コン経験は確かに少ないけど、社会に出ればいろんな人がいるし恋愛・結婚についてそれほど不利に思ったことはない。(夫は地方国立大卒)
・民間企業だからということもあるかもしれないが、社会に出ると思った以上に出身大学などは関係なく、仕事そのもので判断される。恋愛もしかり。私は大学を意識されて判断されたという経験はあまりしていない。ただし、自分が大学を意識した言動をとると痛い目に遭う。仕事でも恋愛でも、要は自分が、学歴を意識せずに相手の人そのものと真剣に向き合えばうまくやっていけるのでは。(夫は東大卒)
無料会員登録はこちら
ログインはこちら