放送終了、「テラスハウス」とは何だったのか

無性空間の異様さと個室を求める近代的性欲

海の見える家でのルームシェアとは?

「テラスハウス」、通称「テラハ」。10~20代の3人ずつの男女、計6人が海の見える一軒家でルームシェアをする、フジテレビのリアリティバラエティ番組だ。

その様子をスタジオでタレントが見守るというスタイルも含めて、「テラハ」はかつて人気を博した「あいのり」の後継番組と目された。2012年、「あいのり2」完結後に放送が開始され、今年に入ってからはニュースにも紹介されるほどの人気になって、ギャルモデル・今井華やモデルの筧美和子などの参加者が、番組をきっかけにブレークしている。

テラハにおいて重要なのは何といっても“家”

そんなわけで、この連載でも扱ってみようと随分前から準備を進めていたのに、つい最近(※原稿執筆時)になって9月での放送終了が発表されましたとさ。この原稿が載る頃には放送終了してます、ハイ。ヤラセだとか、セクハラだとか、視聴率低迷だとか、いろんな理由がささやかれているけれど、まぁここではそんなことを憶測していても仕方ないんで、別の角度からテラハを振り返ってみることにしたい。

じゃあ、何に注目するのか。トヨタが主要なスポンサーなだけに車が相当フィーチャーされているとはいえ、そもそもテラスハウスって言葉自体が低層集合住宅のこと、テラハにおいて重要なのは何といってもその家だ。ホームページでも図面が公開されているけれど、使われた二つの家はどちらも床面積300平方メートル以上、オーシャンビューのテラス付きという、貧乏な若者たちのルームシェアとはレベルの違うしつらえだ。

でも、彼らの家の特徴はそんなところにとどまらない。そもそもルームシェアと聞いて普通想像するのは、それぞれが個室を持って、ダイニングとかキッチンとか、トイレとか風呂とかは共用にするっていうスタイルだろう。けれど、テラハの家のデザインは男女それぞれ3人ずつが同部屋という仕組みを採っている。

もちろん、オシャレなデザイン建築だから見た目は全然違うけれど、配室だけで言うと合宿所とか寄宿舎みたいなイメージなのだ。しかもベッドにカーテンすらない。性的欲求のやり場はどこにあるのだろう。

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