・専業主夫になってもらって自分が家計を担うなんて、絶対、プレッシャーもつらいし、女性が男性と同じように評価されたり、働き続けられるなんて期待してなかった。リスクヘッジとして両方とも働いてるという感じでした。(2007年教養学部卒)
・正直なところ、専業主夫になってくれそうな人と結婚するという選択肢はなかったです。自分が家計のすべてを担うつもりは今も昔もまったくないのが本音です。仕事に対する覚悟が足りないと、専業主婦(夫)を持つ同僚に聞かれたら白い眼で見られること必至ですが。(2006年法学部卒)
自分が専業主婦になることを考えないのと同じレベルで「夫婦どちらかが完全に仕事を辞めてしまうのはリスク」という合理的判断もありそうですが、「自分が家族を養うぞ」という意識には、やっぱり男女差がありそうですね。まぁその背景には、専業主婦妻を前提としてきた税金や年金などの制度、企業からの手当などがあるわけですが……。
高学歴・共働き夫婦の難題
ということで、専業主夫になってくれるような男性と結婚していない東大卒女性たちですが、実際問題、育児とキャリア追求の両輪を成り立たせるのには苦労しています。
・結婚するときは育児がこんなに大変だとは知らなかったので、専業主夫になってほしいとは露ほども考えませんでした。でも、夫の仕事があまりに忙しく、今、自分だけが家庭面を背負ってキャリアダウンしている現状をみると、「専業主夫、もしくは異動などの方法で仕事の時間を減らし、家庭のことを半分背負うということも視野に入れてくれる(実際そうするかどうかはまた別で)人がよかったな」と思います。(2003年文学部卒)
・うちの会社の総合職は、海外赴任とは無縁ではいられないため、新入社員の頃、同期女性と「専業主夫になってついて来てくれるような旦那さんと結婚するのがベストだよねー。あるいは在宅勤務の人」などとよく話していました。実際には、ずっとお付き合いしていた男性(現夫)にはそんなことは期待できなかったので、あくまで理想は、というだけの話でしたが。
結局、共働きしている今、もし私に海外赴任の話が出たらどんな決断(単身、子どもだけ帯同、断るetc.)をするのか、正直、今はまだわかりません。そのときの状況・心境によると思います。もちろんある程度覚悟はしていましたが、結婚・出産をした今、このことは私にとってずっとついて回る大きな問題だなぁと感じています。(2009年教育学部卒)
専業主夫になってくれるかよりも、柔軟にお互いのキャリアを尊重できるかどうかが重要ですよね。でも、あきらめるのは早いかもしれません。先ほどの「私だってグローバルに活躍したい」で言えば、最近は、夫婦で海外に一緒に行けるタイミングを図ったり、夫のほうが休職してついていったり、子どもを夫と夫の実家に託して海外に出たりする事例も出てきています。
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