東洋経済オンラインをご覧のみなさま、初めまして。村上賀厚と申します。私はこれまで、多くの企業で、一貫して人事畑を歩いてきました。その経験から、大小さまざまな日系・外資系企業の中で、どんな人が出世するかをつぶさに見ることができました。本連載では、その経験を基に、サラリーマンとして組織の中でいかに働くべきかを、解説していきたいと思います。
さて、アベノミクスの効果が一定程度出ているとはいえ、日本のサラリーマンがおかれている環境は、まだまだ厳しい状況が続いていると思います。この中で、サラリーマンが企業で生き残り、組織の中で楽しみながら成功を収めるには、どうすればいいのでしょうか?
私は常々、「要領よく」仕事をこなす技術とスタンスが非常に重要だと考えています。
この「要領よく」という言葉、日本ではマイナスイメージで語られがちです。典型的には、「仕事ができないのに調子だけいい」といったイメージでしょうか? ゴマすりや、人の手柄を横取りして出世したというようなものです。
実際、サラリーマンが集まる飲み屋街では、「〇〇は要領だけで出世している……」なんて愚痴を聞くことがよくあります。もちろん、ガス抜きですからそういう愚痴もあっていいのですが、そもそも本当に悪い意味での「要領だけ」で間違えて出世なんかしたら、長続きしません。今の企業社会では、降格もありえますので、会社にもいづらくなるでしょう。
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