ほかにも韓国では、伯母や伯父などの呼び名も、「コモ」(大きなお母さん=父親の姉か妹を指す)、「クナボジ」(大きなお父さん=父の兄)、「チャグンアボジ」(小さなお父さん=父の弟)というように、親戚の呼び方も比較的距離が近い。
これに対し日本では、伯母(叔母)・伯父(叔父)というと、近ごろはあまり付き合いがないというケースも多い。なお、法的にいとことは結婚できることは、韓国人にとって大きな驚きである。
同じ人でも「言語」が変われば「性格」も変わる?
これに限らず、韓国語では全体的に、よくいえば親近感のわく、悪くいえばなれなれしい表現になることが多い。たとえば、日韓バイリンガルの人が韓国語で話しているときは、やたらとなれなれしくなる。
最近も、ある友人が私の家に押しかけてきたのだが、夜中の2時まで居座り、深夜にシャボン玉を飛ばして遊び出すという厚かましさであった(とても優秀で愛すべきキャラの人なのだが)。
しかも、あまりにもおせっかいな説教が多いので、「いま何時やと思てるんや! おまえなんか、マツコ・デラックスの名言がない版や!」と言って私が怒ったら、それにショックを受けて大泣きし、さらに修羅場になってしまった。
ところがそんな彼女も、日本語で話すときは、やたらとよそよそしく、おとなしめのキャラクターに変わるのだ。
韓国語では、人間関係が始まると、その距離がすぐに近くなる。よって、よく転べば温かく人情味溢れる半面、ものいいが家族間のようなストレートかつ、おせっかいになりがちなのである。
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