受験親インフルエンサー「模試の成績をグラフ化、勉強時間をエクセルで管理…」 令和の受験は【親のSNS力】が子供の進路を左右する?
73%以上の東大合格者がSNSを活用していた
2025年に東大に合格した学生に対してアンケートとインタビューを実施したところ、非常に興味深い結果が浮かび上がりました。「受験期にSNSで受験情報を収集していましたか」という質問に対して、次のような回答が得られました。
「受験期にSNSで受験情報を収集していましたか」
・継続的ではないが、行っていた 41.2%
・行っていなかった 25.4%
・(その他・無回答あり)
つまり、73%以上の東大合格者がSNSを活用していたと回答したのです。受験生がスマホやSNSから距離を置き、勉強に専念するという従来のイメージとは大きく異なる実態だと言えます。
さらに驚かされたのは、「自分自身はSNSを使っていなかったが、代わりに親がSNSで受験情報を集めていた」という回答が一定数見られたことです。
実は令和のいま、親も子供も「受験専用アカウント」を作るのが当たり前になりつつあります。かつて親同士の情報交換といえば、近所の知り合いやママ友のネットワークの中で、「あの塾が良いらしい」「今年あの学校は倍率が高い」といった口コミを共有する程度でした。しかし現代では、その舞台がSNSへと完全に移行しました。
SNSでは、模試の判定や日々の勉強の進捗、子供のメンタルの浮き沈みまで、驚くほど細かな情報が共有されています。親たちは投稿につくコメントや「いいね」の反応を通して、他の家庭の体験談やアドバイスを吸収していきます。
もはや受験は家庭内で完結するものではなく、SNSを介した“共同体”の中で運営されるようになったと言っても過言ではありません。



















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