受験親インフルエンサー「模試の成績をグラフ化、勉強時間をエクセルで管理…」 令和の受験は【親のSNS力】が子供の進路を左右する?

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その結果、従来の「学校や塾の情報網」だけでは必要な情報がそろわず、実際に受験を経験した家庭の一次情報が最も頼りになるという構造が生まれています。親がSNSに集まる理由はまさにそこにあります。

SNSでは、検索エンジンには出てこないリアルな情報が簡単に得られます。たとえば「〇〇大学△△学部 総合型選抜」と検索しても、公式情報と予備校の解説記事しか出てきません。しかしXやインスタで検索すれば「総合型選抜に合格しました!」という生の投稿や過去投稿から受験準備のプロセスが見え、さらにはそのコメント欄やDMでは合格者の親に直接質問できる機会も得ることができます。

自分が悩みを持っているときに相談することも簡単です。「課外活動を優先した結果、成績が下がった。どちらを優先すべきか」などの悩みも、投稿すれば同じ入試方式で合格した親から「最終的に内申点が重視されたので成績優先が良い」などのアドバイスが届きます。これは予備校のパンフレットや学校説明会では得られない情報です。

親も受験に参加する時代

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こうして考えると、いまの受験は「親も受験に参加する時代」に突入していると言えるのかもしれません。かつては学校や塾に任せていた部分も、令和の受験では親の情報収集力が子どもの進路を左右している面があります。

もちろんこれらは過剰で、親がここまで受験に介入するのはどうなのか?という意見もあります。が、実際にこうした親の指導で第一志望の中学・高校・大学に合格している人がいるのも事実です。

受験の形が大きく変わる中で、家庭の役割もまた変化しています。SNSの時代をどう使いこなすか……令和の受験において、これは避けて通れないテーマとなりつつあるのかもしれません。

西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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