中学受験の「魔の夜」を避けるためにすべきこと 「魔の月」の苦しさと向き合い現実を受け入れる
中学受験は構造的な負け戦であるという現実
10月、11月あたりは、小6の中学受験生の親にとって「魔の月」といわれます。最も感情が不安定になります。模試の結果によって、いよいよ志望校を絞り込まなければいけないからです。場合によっては、頑張ればぎりぎりで手が届くかもしれないという淡い期待に終止符を打ち、現実を受け入れなければなりません。
通学可能圏内のさまざまな学校の説明会、運動会、文化祭に参加して、最も魅力を感じる学校が第一志望になります。そこに合格できれば万々歳ではありますが、第一志望に合格できるのは3割にも満たないともいわれています。つまり中学受験が構造的に負け戦であることは、中学受験生の親がまず受け入れなければならない現実です。
しかし、第一志望に合格できなかったからといって中学受験の失敗を意味しません。甲子園を目指す高校野球の選手たちのほとんどが県大会で敗退したからといって、彼らが白球に青春を懸けたことが失敗だったことにはならないのと同じです。受験生を見守る親としては、第一志望は子どもに受験勉強のモチベーションを与えてくれる存在だととらえたほうが精神衛生上、健全です。
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