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小6数が激減でも受験者増!? 中学受験のリアル 何が何でも中高一貫校に入学させたい保護者

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“中学受験熱”は高まる一方だ。

徒歩で通学する小学生
(写真:PIXTA)

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何が何でも中高一貫校――。首都圏では小学校6年生の児童数が大きく減る中、中学校の受験者数が過去最多を更新しそうな勢いだ。なぜなのか。
『週刊東洋経済』2月3日号の第1特集は「過熱! 中学受験狂騒曲」。パニックの様相すら呈する中受のリアルを追う。
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「まさか今年も増えるとは」。中学受験の調査・分析の草分け的存在、森上教育研究所の森上展安代表は目を丸くする。

同研究所は、小学生向けの4模試(首都圏模試、SAPIX、日能研、四谷大塚)の受験者数を基に、1都3県(神奈川、千葉、埼玉)に茨城を加えた首都圏(以下「首都圏」)の中学受験者数を予測している。

昨年10月、11月とも4模試受験者数は前年同月割れ。森上代表は「さすがに2024年入試の受験者は減る」とみていた。

「中学受験者数は9年連続増加を続けている。小学校6年生が激減する中で受験者数を伸ばすのは難しい」。減少やむなし──森上代表はそう考えていた。

ところが昨年12月に前年比微増に転じた。「一昨年12月は前月に比べ2000人強が模試を受けなかったが、昨年12月に模試を受けなかった児童は1000人を切った。今年は受験を諦める子どもが少ない。受験者は去年より300〜500人増えそうだ。1都3県の小6が5300人強減る中での受験者数の増加はびっくり。不思議な現象だ」(森上代表)。

併願校数に表れる保護者の意識

「保護者は何が何でも中高一貫校に入学させるという意識になっている」(森上代表)。それが表れているのが併願校数だ。三十数年前に受験生1人当たり平均3校台だったのが、最近は同5校前後で推移している。

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