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"中受回避"で増える小学校受験の独特な難しさ 服一式で50万、慶応付属は「諭吉の伝記」必読

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願書の記入や親子面接など、夫婦で協力しないと乗り切れない。

幼児教室での授業の様子
小学校受験生は「お教室」と呼ばれる幼児教室に通うことが多い。写真は大手の伸芽会池袋本部教室(写真:伸芽会)

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何が何でも中高一貫校――。首都圏では小学校6年生の児童数が大きく減る中、中学校の受験者数が過去最多を更新しそうな勢いだ。なぜなのか。
『週刊東洋経済』2月3日号の第1特集は「過熱! 中学受験狂騒曲」。パニックの様相すら呈する中受のリアルを追う。
『週刊東洋経済 2024年2/3特大号(中学受験狂騒曲)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら

「長男の中学受験の壮絶さを目の当たりにし、下の娘は小学校受験に踏み切りました」

そう語るのは、会社員で長女の受験を昨年11月に終えたばかりの林愛子さん(仮名・40代)だ。

小学校高学年の長男は、お弁当を持って週4回塾に行き、帰宅は22時半。「健康面も心配だし、何より毎日通っていた習い事を1つに絞るのがつらくて。人格形成において大切な時期なのに、勉強漬けでいいのか。女子の場合、中受と初経が重なりメンタル管理が大変だとも聞く」(林さん)。

そこで長女を保育園年中の4月から大手の幼児教室に通わせた。すると、やる気を見せた。

ペーパー試験対策の朝イチのワーク、お教室への送迎、親の面接対策など、フルタイムの仕事との両立は容易ではなかったが、上司に事情を話して仕事をセーブし、在宅勤務もフル活用。休日は、願書に盛り込むネタ作りに登山やキャンプをした。投じた費用は400万円弱。こうした1年半の受験対策で、高倍率の第1志望に合格した。

20人に1人が「お受験」

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