根拠のない情報に振り回されて大切な何かを見失っていないか。

(イラスト:髙栁浩太郎)
何が何でも中高一貫校――。首都圏では小学校6年生の児童数が大きく減る中、中学校の受験者数が過去最多を更新しそうな勢いだ。なぜなのか。
『週刊東洋経済』2月3日号の第1特集は「過熱! 中学受験狂騒曲」。パニックの様相すら呈する中受のリアルを追う。

『週刊東洋経済 2024年2/3特大号(中学受験狂騒曲)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら
デマと思い込み1|高校入試をやめている女子校が多い?
「高校入試をやめてしまう女子校が多いから女子は中学受験をしたほうがいい」とよく聞く。デマである。
私が把握する限り、東京・神奈川・千葉・埼玉の首都圏の中高一貫私立女子校で、過去15年間に高校募集を停止したのは4校、開始したのは8校。同様の条件で調べると、男子校で高校募集を停止したのは5校、開始したのは1校。高校入試をする男子校は減っているが、女子校に関しては高校入試実施学校がむしろ増えている。
いかにもまことしやかに流布される情報とは真逆である。私立女子最難関校の1つである豊島岡女子学園が2022年度に高校募集を停止したことが大きく報道されたので、それが強く印象づけられてしまったのだろう。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら