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ルポ・中学受験後に"燃え尽きた子ども"の行く末 「死にたい」と繰り返し母親もメンタル不調に

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その代償は大きい。

自室に閉じこもりゲームをする子ども
(イラスト:髙栁浩太郎)

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何が何でも中高一貫校――。首都圏では小学校6年生の児童数が大きく減る中、中学校の受験者数が過去最多を更新しそうな勢いだ。なぜなのか。
『週刊東洋経済』2月3日号の第1特集は「過熱! 中学受験狂騒曲」。パニックの様相すら呈する中受のリアルを追う。
『週刊東洋経済 2024年2/3特大号(中学受験狂騒曲)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら

「受験させたこと自体、後悔しています」──。4年前の息子の中学受験を振り返り、都内に住む会社員の三宅正誠さん(仮名)は静かに語り始めた。

長男の晴人くん(仮名)が中学受験を決めたのは、区立小学校5年生のとき。勉強が得意な息子を見た、妻からの提案だった。友人の半分近くが「受験組」だったこともあり、晴人くんもすんなり受け入れた。振り返れば、これが現在まで続く闘いの始まりだった。

大手進学塾に入った晴人くんは、最上位クラスをキープした。第1志望は「御三家」の一角。仲のいい友人が受けることもあり、「ここじゃないなら受験はしない」と本人なりにこだわっていた。

進学して思いもよらぬ展開に

ただ、本番直前の12月になって第1志望は変更された。「志望校の問題はややトリッキーで、息子が対応できるか不安でした。落ちても耐えられる覚悟があるとも思えず、親としてここで挫折を味わわせるより、すんなり入れるところを、と妥協したのです」(三宅さん)。新たな第1志望は、大学系列の一貫校だった。

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