中高生の「制服代」が中1は約8000円、高1は約1万円上昇…授業料無償でも重い「教育費の家計負担」とどう向き合えばいい?
文部科学省の「子供の学習費調査」によれば、保護者による学校教育費の支出は増加傾向にある。義務教育は無償であり、高校も2026年度から国公立・私立問わず全国で授業料が無償化されるが、学用品その他の”隠れ教育費”は多く、家計負担は依然として重い。
昨年から約1万円も増加したのは…
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが今年8月に実施したアンケート調査の結果からも、保護者の経済的負担の大きさが見て取れる。経済的に困難な子育て世帯の保護者436人(中1の保護者205人、高1の保護者231人)を対象に、卒業・新入学にかかった費用について尋ねたところ、制服代、卒業アルバム代、教科書・教材費、パソコン・タブレット代が昨年度に比べて増加している。

とくに就学に必要とされるアイテムの中でも高額な制服代の負担が、昨年に比べて中1は約8000円、高1は約1万円上がっている。制服をはじめ教育費が家計を圧迫する現状をどう捉えるべきか。教育行政学を専門とする千葉工業大学准教授の福嶋尚子氏に話を聞いた。



















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