"一条校信仰"が壊れつつある…教育の常識に変化、東京・あきる野に誕生する小学生対象のモンテッソーリスクールにみる新しい価値感

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遊ぶ子どもたち
日本では小学生を対象にモンテッソーリ教育を実践している学校は少ない(写真:topic_kong / PIXTA)

わが子を進学校に入学させて一流と呼ばれる大学に進学させる、それが教育熱心といわれる保護者の“常識”だったはずである。その常識が、少しずつではあるけれど、変化してきている。

来年の春に東京都あきる野市に開校する「あきる野モンテッソーリスクール」も、そうした変化の延長線上にある。

モンテッソーリ教育を受けた人

モンテッソーリ教育は、100年以上も前にイタリア初の女性医師であり教育学者でもあったマリア・モンテッソーリ博士によって考察された教育法である。

その基本となる考えは、「子どもは、自らを成長・発展させる力を持って産まれてくる。大人は子どもに教えるのではなく、子どもの力を信じ、自由を保障し、子どもたちの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない」というものだ。

この教育法は世界的に広く受け入れられており、バラク・オバマ元アメリカ大統領やマイクロソフト社を創立したビル・ゲイツ、グーグルの共同創業者であるラリー・ペイジといった有名人も、この教育を受けているという。日本でもかなり知られており、導入・実践している幼稚園や保育園の数は多い。

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