【インタビュー】オリンパス新社長「無駄をそぎ落とす」人員削減の真意――複雑な組織にメス、日本で"次世代リーダー育成"に注力する狙い
「すべてが複雑すぎる」
——オリンパスは19年から医療機器専業メーカーへ舵を切り、事業ポートフォリオ改革を進めてきました。企業文化の変革は、まだ道半ばですか。
11月に新しい組織運営体制を発表した。これは、無駄をそぎ落とした事業部門主導型のモデルであり、事業ごとに責任と損益計算書の権限を明確にすることを狙いとしている。
従来は国や地域ごとに組織が分かれていて、業務の重複や権限の曖昧さが浮き彫りになった。社内からも「すべてが複雑すぎる」という声が上がっていたほどだ。
従業員ベースで人員を約7%を縮小する判断も、単なるコスト削減が目的ではない。新しいモデルの下で重複や非効率を解消し、より機動力のある組織へとつくり替えるためだ。新体制は収益性の改善に向けた重要な土台になるとみている。
——海外売上比率が9割近くに到達しています。日本市場の位置づけは変わりますか。




















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