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キャリア・教育 #ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?

勉強とは限らない、子どもの「得意」を探せ! 子どもが"化ける"瞬間を見逃すな

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  • 石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家
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私が見た、子どもが“化ける”瞬間

人は生まれたときに最低3つの才能を与えられていると言います。しかしその才能が学校での主要教科の英・数・国・理・社に「入っていない」可能性は極めて高いでしょう。もしこれらの教科で才能を与えられていれば、学者などになりそうなものです。英語が得意であれば語学の達人である翻訳者、通訳者になるでしょうし、国語が得意なら作家になるかもしれません。

しかしこのような職業に就く人は、全体から考えるとごくごくまれですね。それよりも、モノを作ることに長けていたり、人とのコミュニケーション能力が優れていたり、はたまた起業して新しいことを生み出す才能を持つなど、学校教科以外での才能を持っていることが多いのです。

現在の高校入試、大学入試では過去に比べ、入試科目に弾力性が出てきましたが、まだまだ英語を必須とした主要教科に焦点が当てられています。それができないと、自分には何かが大きく欠けているような錯覚すら感じて落ち込む子もよく見かけます。

しかし、人間の能力というのは、勉強では推し量れないということは、社会に出ればすぐにわかることです。ですから、それよりも、子どもが何に強い関心を持つか、そして指導者として誰と出会うかという点が重要になってきます。そうすると、何らかの分野で“化ける”瞬間がやって来るものだと感じます。

私が指導した生徒で、次のように“化けた”2人の生徒がいました。

中学2年生に竹内さんという女子がいました。彼女は勉強ができずオール2に近い成績でした。竹内さんは教えてもすぐに忘れてしまうという傾向があり、成績を上げることは非常に困難だと思われていました。しかし、あるとき彼女と話をしていて、絵を描くことが非常に好きだということがわかったのです。そこで美術の成績で最高得点を取ろうということを話し合い、どのようにしたらさらに上手な絵が描けるかということを一緒に勉強しました。

通常、学習塾では美術は教えませんが、美術で5を取るための努力をした結果、半年後についに5が取れました。そしてその後、勉強そのものにも自信をつけていき、日々生き生きとするようになったのです。

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【「できる」という錯覚が、意欲に変わる】

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