勉強とは限らない、子どもの「得意」を探せ!

子どもが"化ける"瞬間を見逃すな

この質問を受けて、ふと私自身はどのような幼少期、少年期を過ごしていたのか考えてみました。

約30年前、私の子ども時代は、今のようにワークショップや習い事で満ちあふれていた時代ではなく、学校から帰ってきたら友達と近くの公園や広場で野球などをして遊ぶのが通常でした。

習い事は小学生のときに習字をしていたぐらいです。高学年ではいわゆる塾に行きましたが、それほど勉強したという印象はありません。それよりも休日は家族でドライブをすることや、公園でスポーツなど、家族中心の行動が非常に多かったことを思い出します。

人間関係を学ぶ機会はあるか?

このように振り返ると、現代っ子のように英語、水泳、体操といった高貴(?)な習い事はいっさいしていませんが、私は多くの人とかかわる中で、生きていくうえで非常に重要なこと、すなわち人間関係のあり方を学んだ気がします。人はどのように感じ、どのように行動するか、人間のよい面も悪い面も学んだように思います。

一方、最近の子どもの遊びといえば、友だち同士集まっているのに、ゲームをオンラインで楽しむといった、私の幼少期には想像もできなかったような光景が見られます。もちろんゲーム自体を否定するわけではありませんが、人間同士の触れ合いやぶつかり合いが減り、さまざまな物事への興味関心が湧きにくいように思われてなりません。

ご質問者様も現在の子どもを取り巻く環境について、こうした危機感を持っているのかもしれません。ですから、「子どもに多くの経験や体験を!」と考えることは極めて自然なことだと思います。今、都内など各地で行われるさまざまなワークショップに子どもを参加させたり、ピアノ、英語、体操、そろばんといった習い事に通わせる家庭が増えてきたのは、そうした背景とも無関係ではないように思います。

しかし、ここで極めて重要なことを知っておく必要があります。それは「教育は、何を教わるかではなく、誰に教わるによって決まる」ということです。

どのような習い事や塾でもかまいませんが、これらはほとんどすべて「人」が教えるものです。その「人」の影響を子どもは大きく受けます。才能が開花しプロの道へ進む子もいますが、それもその「人」との出会いがあったからこそ、ということも非常に多いと思います。

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