(1)「英語は『覚えるまで音読する』」はこちら。
(2)「TOEIC満点を目指すだけの人はダメ」はこちら。
(3)「TOEICだけでは英語は話せない!?」はこちら。
TOEICで正確に測れるスコアは400~700点
安河内:どんなテストでもそうだと思うのですが、点数が半分を下回ったあたりからは、点数が低くなるほど、評価の信頼性はかなり下がってくるものです。
千田:ETSの人から聞いた話なのですが、TOEICテストでいちばん正確に計れるのは400~700点の間なのだそうです。ここはまっすぐに光が通ると言うんですね。
ところがレンズと同じように、下の部分に行けば行くほど曲がってしまう。同じように上の部分も曲がってしまう。だから、上と下の部分は、レベルに合った別テストを作らなければ歪曲せずに真っすぐに、正しく力を推し量ることはできない。上を正しく計るのがSW、下を正しく計るのがBridgeというわけです。
安河内:私は上に振り切れた人というのは、もうテストは必要ないと思うんですね。それより実践で英語を使っていけばいい。テスト勉強は終わりにして、英語を実際に使っていくべきなのです。
ただ、スコアがまだまだな人たちには、努力目標と評価基準がどうしても必要になってくる。でも、努力目標があまりにも高いとモチベーションの喪失につながってしまう。そこで、Bridgeレベルのテストが重要になるのです。
今度は、TOEIC Bridgeの普及を妨げている原因を考えてみましょう。これもやっぱり名称がよくない。TOEICとTOEIC Bridgeという2つのテストがあれば、どの企業もやはりプライドがありますし、難しいほうを選びますよね。特に同業のライバル社がTOEICやっているのに、自社はBridgeとなればメンツにもかかわります。
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