TOEICで終わっちゃダメよ~ダメダメ 日本の教育を変えるキーマン 千田潤一(4)

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千田TOEIC Bridgeは、最初TOEPA(トーパ)という名前でした。Test of English for Proficiency Advancement の略です。「英語の運用能力を測るテストというより、英語の運用能力を高めるためのテストだ」という位置づけで考えられた名前でした。私は今でも、TOEPAという名称にしておけばよかったのにと思うことがあります。

TOEIC Bridgeは、橋渡し・踏み台?!

安河内Bridgeだと「橋渡し」という言葉を連想してしまいますから、TOEICテストのステージのほうが上というふうに考えてしまいます。「まだBridge受けてるの?」みたいな反応もあって、受験者としてもブライドが傷つけられてしまう。学生だったらいいでしょうが、社会人ともなると、「なぜ下のテストを受けなければならないんだ?」という気持ちに当然なる。

千田潤一(ちだ・じゅんいち)
アイ・シー・シー代表取締役、英語トレーニング法指導者
1948年、岩手県生まれ。福島大学経済学部卒。タイムライフ、 AIU保険会社など実業界で英語を使った実務を経験した後、TOIECを普及促進する国際コミュニケーションズを経て現職。英語トレーニング法指導者の第一人者として、企業や学校などで講演を数多く実施。講演回数は4800回以上、受講者数は19万を超える。シリーズ累計50万部以上の「英会話・ぜったい・音読」(講談社)など、著書多数。英語学習のモットーは、The Key to success is starting and not stopping.(成功の鍵は始めることと辞めないことだ)。

千田TOEIC Bridgeには、確かTOEIC JuniorとかPre-TOEICいう名称案もありましたが、北岡さんの言葉を借りると「TOEICを受ける2時間が拷問に等しいレベルの人のための、 TOEICへの踏み台テスト、橋渡しテスト」ということで、名前が決まったと理解しています。

安河内Juniorもまずいですね。やっぱりベストな名称はTOEPAでしょう。将来的には、Bridgeレベルのテストを4技能化するタイミングでTOEPAに名称変更すれば、もっと一気に普及が進むと思います。

千田BridgeはTOEICテストに移行するための踏み台であるという補助的な位置づけになってしまっていますが、本来は平均的な日本人のレベルにぴったりのテストだということを浸透させたいですね。

安河内TOEICテストは、英語の基礎がある程度固まった、ホワイトカラー的な仕事に従事している人に最適なテストだと思います。しかし、それほど専門的な英語が必要な職場で働いていない人には、TOEIC Bridgeが向いていると書かれていたりもするのです。つまり、テストの目的が違うんですね。Bridgeは仕事で高度な英語を必要としない人などに向いているのです。

目的と必要性に応じて必要なレベルをやればいい。だから、上とか下とかという考え方ではなく、目的に応じてテストを選びやすくしていく必要があります。

千田名称変更を検討してみてもいいでしょうね。

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