(第55回)2011年度新卒採用から2012年度新卒採用への潮流を探る

●内定者の家庭訪問や、親向けの説明会も登場く

図表4【内定者フォローの実施項目】
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 数は少ないが興味深いのは、家庭訪問(2社)と親向け説明会・会社見学会(1社)だ。志望先企業を決める際に親に相談する学生が増えており、入社案内や採用ホームページは親が読むことを前提(安心してもらう)に制作することが多くなっている。また、大学の入学式や卒業式には大学生の人数の倍(両親+α)の出席者がいる。そして「親子就活」という本も出版されている。
 しかし、内定者の家庭訪問や、親向けの説明会は珍しい。「幼稚化」と批判する人もいるだろうが、今後は両親向けのフォローが多くなっても不思議ではない。
 この調査は9月に行ったものなので、「8月以前から行っている内定者フォロー」という意味でデータを読む必要がある。10月1日の内定式以降は来年の4月1日まで準社員扱い。「内定者フォロー」から「内定者教育」へと中身が変わっていく。

●2012年度新卒採用数は3分の2の企業が2011年度と変わらず

 2012年度の新卒採用数については、66%が「2011年度とほぼ同規模」と予想している。昨年同時期に「2011年度新卒採用数」を質問した時の「同規模」回答は57.8%だったから、10%近く増えている。
 就職ナビの状況でもこの状況は裏付けられている。就職ナビ2強の掲載社数とエントリー受け付け社数を見る(10月1日)と、リクナビは5301社(エントリー受け付け5002社)、マイナビ4778社(エントリー受け付け3877社)。
 2008年(2010年度採用)までは就職ナビ2強の掲載社数(10月)は7000~8000社だったが、2009年(2011年度採用)に激減して5000社程度に落ちた。今年はその水準で推移している。
 一方、「増加する」と「減少する」の回答を見ると、今年は「増加する」との回答が「減少する」との回答を上回った。「2割以上増加」と予想する企業が7%もある。今後の円高の行方など、経済環境によって変わっていくこともありうるが、現時点では学生にとって少し明るい兆しといえよう。
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