(第55回)2011年度新卒採用から2012年度新卒採用への潮流を探る

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●内定辞退者は例年並みだが、フォローは手厚く

図表3【「2010年度の採用活動と比べた内定辞退の増減】
 複数内定を得た学生は、1社以外の内定を辞退することになるのは当たり前。その比率は半数(50%)が変わらないと回答しており、「非常に少ない(1%)」「やや少ない(19%)」の計20%と「非常に多い(2%)」「やや多い(16%)」の計18%が拮抗しており、例年どおりの結果になっている。

 内定辞退の理由(あくまでも人事が把握しているものだが)は、「より志望度の高い企業より内定が出た」と「より大手の企業より内定が出た」の2つが圧倒的に多い。その他に「進学」「公務員に合格」「勤務地が合わない」「家族の反対」などがあるが、これらも例年どおりだ。

 内定者フォローについては、各社とも熱心に取り組んでいる様子がくみ取れる。人事担当者や若手社員との懇親会は定番中の定番。電話・メールによる定期連絡は当然だし、社内報の送付によって社風がわかるし「社員」になるという自覚も生まれる。
 集合研修、課題・レポート提出、経営者層との懇親会、社内・工場見学、通信教育、内定者用コミュニティサイト(内定者管理サイト)、グループワークも定番と言っていいだろう。
 面白いのは、社内アルバイトだ。36社で実施しているが、入社前に働く経験は、学生にとっても企業にとっても良い結果をもたらしそうだ。
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