●採用予算が「2011年度とほぼ同規模」は6割超
図表5【2012年度の新卒採用数の予想】
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採用数だけでなく採用予算でも「2011年度とほぼ同規模」と回答する企業が66%もある。「2割以上の減少」企業が3%、「2割未満の減少」企業が7%あるが、「2割以上増加」企業が7%、「2割未満増加」企業が6%。大勢としては昨年並みになっている。人事へのアンケートで見る限り、2012年度新卒採用は安定基調である。
図表6【2012年度の新卒採用活動において力を入れたいと考えているテーマ】
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ただ採用数や採用予算は、容器にすぎず、学生に対して発信する中身が大切だ。「2012年度の新卒採用活動において力を入れたいと考えていること」を質問したところ、「学生に対する説明を分かりやすく詳細に行いたい」が64%と最も多かった。また「学生の質問・疑問に明確に答えていきたい」は41%。つまり人事は発信メッセージが不十分と考えていることがわかる。学生からも「わかりにくい」「説明が不十分」という不満の声が多いが、人事も「足りない」ことを認識しているということのようだ。
「採用担当者として学生に好感を持たれるようにしたい」「学生と接する一般社員が好感を持たれるように導きたい」もあるが、これは当然。学生の入社動機は、単に安定性、成長性、給与だけでなく、人事や社員、面接官の印象であることが大きい。
ところが「学生に好感を持たれる」という人事の問題意識は意外に薄かった。リクルーター、面接官、人事のトレーニングをしていない企業はかなり多いが、「採用力」を上げるには必須である。
次回は、2012年度新卒採用に向けて、人事が取り組んでいる活動と意識について紹介する。
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(本社:東京千代田区、代表取締役:寺澤康介)
採用担当者、教育・研修担当者をはじめとしたHR担当者のための専門サイト「プロ.com」シリーズを運営。新卒/中途採用、教育・研修、労務、人事戦略などの業務に役立つニュース、ノウハウ、サービス情報、セミナー情報を提供している。HR担当者向けのセミナーも東京・大阪で開催している。
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