どこの職場にもいる、「働かないオジサン」――若手社員の不満が集中する彼らは、なぜ働かなくなってしまったのか? 「どこの職場にもいる」ということは、何か構造的な問題が隠れているのではないか? ベストセラー『人事部は見ている。』の筆者が、日本の職場が抱える問題に鋭く迫る。
※ 本連載が、単行本になりました。
『人事のプロが教える 働かないオジサンになる人、ならない人』(税込み1404円)。
働かないオジサンが生まれる構造的な要因を特定し、その要因を避けて何歳になっても成果を出す「4つの働き方」を解明。さらに「働かないオジサンにならない7カ条」もついた、「働かないオジサン」研究の集大成です。
商店街の働かないオジサン
私が子どもの頃、NHK教育テレビで「はたらくおじさん」という番組があった。小学校の授業で視聴していた記憶が残っている。内容は、はっきり覚えていないが、長距離トラックの運転手さんなど、街や会社で働く人たちの話を聞きながら、社会の仕組みを学ぶ番組だったと思う。
ところが、私が育った神戸の歓楽地の中にある商店街には、「はたらくおじさん」とともに、「働かないオジサン」もいっぱいいた。
その商店街では、いつも店番をしていて、私が散髪をすると必ず「兄ちゃん、男前になったなぁ」と言ってくれる八百屋のおばさんなど、お母ちゃんのほうが働き者で、お父ちゃんは、働いているのか遊んでいるのか、わからないオジサンが多かった。そういうことは小学生の子どもでも、大体はわかるものだ。
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