働かないオジサンは「身銭」を切らない おカネの価値を「体得」せよ

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身銭を切るほどに、得られる成長がある(写真:Elnur / Imasia〈イメージア〉)
「なぜあの人は、働かないのか?」「働かないオジサンの4類型」「働かないオジサンにならない4つの働き方」など、研究の集大成がついに刊行!
どこの職場にもいる、「働かないオジサン」――若手社員の不満が集中する彼らは、なぜ働かなくなってしまったのか? 「どこの職場にもいる」ということは、何か構造的な問題が隠れているのではないか? ベストセラー『人事部は見ている。』の筆者が、日本の職場が抱える問題に鋭く迫る。
※ 本連載が、単行本になりました。
人事のプロが教える 働かないオジサンになる人、ならない人』(税込み1404円)。
働かないオジサンが生まれる構造的な要因を特定し、その要因を避けて何歳になっても成果を出す「4つの働き方」を解明。さらに「働かないオジサンにならない7カ条」もついた、「働かないオジサン」研究の集大成です。

 

おカネに対する感度が違う

前回は、個人事業主と付き合えば得るものが多いだろうと書いた。

50代の生命保険会社に勤めるAさんが、早速、それを実践してくれた。彼は若いときはバリバリ働いていたが、中年以降は、仕事に対する向上心や意欲を失ったと言い、「働かないオジサン」を自称している。

Aさんは先日、高校時代の同窓会に出席した。立食の時間に、フリーランスのカメラマンと親の印刷会社を継いだ友人の3人で、長く話し込んだという。

「サラリーマンの生活は安定しているが、社内の窮屈さに耐えねばならない」。一方で、「個人事業主やフリーランスは、お山の大将だが、将来が不安定だ」とAさんは紋切り型で考えていた。ところが友人との会話の中で、おカネに対する感度の違いを感じたという。

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