ライバル、戦友、友達…「同期」という謎の存在 「仁侠映画」から読む、日本企業独特の仕組み

✎ 1〜 ✎ 22 ✎ 23 ✎ 24 ✎ 25
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

時にライバル、時に戦友、時に友人……「同期」という不思議な存在の効用とは?(写真:keechuan / Imasia)
「なぜあの人は、働かないのか?」「働かないオジサンの4類型」「働かないオジサンにならない4つの働き方」など、研究の集大成がついに刊行!
どこの職場にもいる、「働かないオジサン」――若手社員の不満が集中する彼らは、なぜ働かなくなってしまったのか? 「どこの職場にもいる」ということは、何か構造的な問題が隠れているのではないか? ベストセラー『人事部は見ている。』の筆者が、日本の職場が抱える問題に鋭く迫る。
※ 本連載が、単行本になりました。
人事のプロが教える 働かないオジサンになる人、ならない人』(税込み1404円)。
働かないオジサンが生まれる構造的な要因を特定し、その要因を避けて何歳になっても成果を出す「4つの働き方」を解明。さらに「働かないオジサンにならない7カ条」もついた、「働かないオジサン」研究の集大成です。

 

『昭和残侠伝』『仁義なき戦い』が体現した原型

11月18日、俳優の高倉健さんが亡くなっていたことが発表された。83歳だった。

私が育った神戸新開地は、子どもの頃は映画館や飲食店がぎっしりと詰まった神戸一の歓楽街で、映画館は20館以上はあったと思う。

「昭和残侠伝シリーズ」や「網走番外地シリーズ」などでヒットを飛ばし続けた高倉健さんは、その映画街のヒーローだった。

また12月1日には、菅原文太さんの訃報が飛び込んできた。高倉健さんと同年代の81歳、主演した「仁義なき戦いシリーズ」は、新開地の映画館を揺るがすほどの評判をとった。

高倉健さん、菅原文太さんのおのおのの代表作である、「昭和残侠伝シリーズ」「仁義なき戦いシリーズ」には、ある共通した人と人との結び付きがみられる。そしてその結び付きは、日本企業の中における特徴的な人間関係と、相似形なのではないかと考えられるのである。

次ページ仁侠映画と会社組織の類似点とは
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事