
多くの転身者に話を聞く
若い頃は順調な会社員生活を送っていた私は、40歳くらいから、「このままでいいのだろうか?」という疑問が頭をもたげて、仕事に意義を感じにくくなっていた。
そして40代後半になって仕事に行き詰まり、会社を休職して平社員になった。完全な「働かないオジサン」になったのである。その頃に、自分はこれから何をすればいいのかの足掛かりをつかむために、サラリーマンから転身して起業や独立した人に話を聞き始めた。結局、150人の転身者の話を聞いた。
地方公務員から耳かき職人に転身、損害保険会社の社員からトマト農家として独立、ゼネコンの社員から社会保険労務士の資格で独立、銀行の管理職から四国お遍路のNPO事務局長に――などといった人たちだ。
彼らの新たな仕事に至るまでのキャリアのプロセスに興味を引かれた。特に、転身した「きっかけ」だ。サラリーマンの立場を離れるには、相当の理由があると思ったからだ。






 
         
        
       
        
       
        
       
           
           
           
          
         
         
         
         
        












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