「会社員はダサくていい」は絶対にウソ! 『メンズクラブ』編集長に聞く、武器としての"装い"
――戸賀さんの口癖は「俺が出世できたのは、服のおかげかな」だそうですね。潔くて面白いなと思いました。
はい、大げさではなく、そう思っています。いや僕、原稿もうまいんですよ(笑)。
ところが僕がこういうことを言うと、たいていの人が「お前の業界は見た目がすべてだけど、普通のビジネスの世界は違うぞ」「戸賀はファッション誌の編集長だから、ナルシストなんだろう」、あるいは「お前みたいな髪型や服装は、普通の企業では通用しない」とかいう反論をいただきます。生意気な言い方ですが、僕は、そういう批判がものすごく的外れだと感じています。
世界のエリートに学ぶなら、まずは「服」!
――欧米に出張に行かれると、「世界のエリート」と日本のビジネスマンのギャップに驚くそうですね。
ニューヨークやミラノ、ロンドンなどに出張に行くと、ホテルや街中で出会うビジネスマンたちは、全員が、身だしなみに気を使っています。世界のエリートにとって「清潔感があり、体に合った服を着ること」は、仕事をするうえでの最低限のマナーであり、ビジネスを成功させるための不可欠な要素なのです。
世界のエリートたちからすれば、「仕事はできるけどダサいやつ」というのはありえない。「ダサいやつ=デキないやつ」となるんですね。