「会社員はダサくていい」は絶対にウソ!
『メンズクラブ』編集長に聞く、武器としての"装い"
2014年9月発売の11月号で、60周年を迎える老舗雑誌『MEN’S CLUB』。その編集長を務めるのが、『結果を出す男はなぜ「服」にこだわるのか?』の著者であり、『MEN’S CLUB』V字回復の立役者、戸賀敬城(とが・ひろくに)氏。そんな敏腕編集長の口ぐせは「俺が出世できたのは、服のおかげかな」。服を趣味のファッション、おしゃれとしてではなく、ビジネスの武器と語る理由を聞いた。

「僕が出世できたのは服のおかげ」と語る、『MEN’S CLUB』の戸賀敬城編集長
――戸賀さんの口癖は「俺が出世できたのは、服のおかげかな」だそうですね。潔くて面白いなと思いました。
はい、大げさではなく、そう思っています。いや僕、原稿もうまいんですよ(笑)。
ところが僕がこういうことを言うと、たいていの人が「お前の業界は見た目がすべてだけど、普通のビジネスの世界は違うぞ」「戸賀はファッション誌の編集長だから、ナルシストなんだろう」、あるいは「お前みたいな髪型や服装は、普通の企業では通用しない」とかいう反論をいただきます。生意気な言い方ですが、僕は、そういう批判がものすごく的外れだと感じています。
世界のエリートに学ぶなら、まずは「服」!
――欧米に出張に行かれると、「世界のエリート」と日本のビジネスマンのギャップに驚くそうですね。
ニューヨークやミラノ、ロンドンなどに出張に行くと、ホテルや街中で出会うビジネスマンたちは、全員が、身だしなみに気を使っています。世界のエリートにとって「清潔感があり、体に合った服を着ること」は、仕事をするうえでの最低限のマナーであり、ビジネスを成功させるための不可欠な要素なのです。
世界のエリートたちからすれば、「仕事はできるけどダサいやつ」というのはありえない。「ダサいやつ=デキないやつ」となるんですね。
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