一律的な対応しかできない伝統的な組織
前回、入社年次を中心に社員を一律に管理する方式では「働かないオジサン」には対応できないということを見てきた。それではどうすればいいのだろうか。
先日、総合人材サービス会社に勤める入社3年目の女性社員と会って話した。彼女は、昨年末、仕事の先行きが見えたような気がして、「辞めたい」と会社に申し出たという。すると、上司がいろいろ話を聞いてくれて、最後は担当役員が説得に出てきたそうだ。
そして結果的には、4月に大阪から東京に転勤になって、同じ会社ではつらつと働いていた。「今では元気にやっています」と笑う彼女が働く会社は、従業員数千人の規模だが、若い会社なので、社内には中高年社員はほとんどいないという。
「伝統的な新卒一括採用型の会社では、ここまでの対応はできないな」と思いながら、彼女の話を聞いていた。同じケースなら、せいぜい上司が全力で相談に乗る程度である。



















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