新型コロナウイルス感染拡大に伴い、昨年から英会話のレッスンやセミナーをオンラインで実施することが増えてきました。数をこなしていくと教えるほうも慣れてはきますが、生徒のほうもオンラインでの受講に抵抗がなくなってきたようで、リラックスして参加される方が増えてきた気がします。飲み物片手に参加する方もいれば、寝そべって参加する方、部屋着のまま参加する方なども。皆さん受講スタイルはさまざまですが、リラックスしていると会話が盛り上がって、なんともいい雰囲気です。
先日、セミナーに参加いただいたタロウさんからHow come?という表現について質問を受けました。Why?とどう違うのか気になったとのこと。今回はそのときタロウさんにした説明を紹介いたします。ネイティブも会話で頻発する表現ですので、ぜひこの機会にマスターして使ってみてください。
whyで尋ねると詰問に聞こえるかも?
タロウさんは最近、単語力アップを目指して単語集で勉強しているそうです。その単語集に口語表現のコーナーがあって、そこでhow comeを覚えたのだとか。「理由を尋ねるというのはわかったんですけど、whyと同じように使っていいんですか」と聞かれました。
さて、whyとhow comeのふたつ、確かにどちらも「なぜ?」という意味で、理由を尋ねるときの疑問表現なのですが、どんな違いがあるのか見ていきましょう。
まずはwhyのほうから説明します。こちらはフォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使用できますし、書き言葉でも話し言葉でも使用できる表現です。基本的に「なぜ?」と聞きたいときにはwhyを使用すれば問題ありません。ただ、日本語と同様ですが、「なんで~なの?」と聞くと、やや詰問調に聞こえてしまうことがあります。もちろん、その大部分はどんなトーンで言うのかによります。本当に理由を尋ねたいときには、できるだけ口調がきつくならないように意識しましょう。
=(今朝遅刻したのは、なぜですか)*単に理由を求めている
=(今朝、なんで遅刻したんだよ)*遅刻したことを責めている
たとえば、Why were you late this morning?の場合、純粋に遅刻の理由を聞くときにも使用しますが、トーンや、聞き手の感じ方によっては「なんで遅刻したの!」と責めているようにも聞こえる可能性があります。
相手のコメントに対してWhy?とひと言で聞き返すときにも、トーンには注意しましょう。
B: Why?
=(〔好きなのは〕なぜ?)*単に理由を求めている
=(なんで〔あんなのが好きなの〕?)*ホラー映画が好きなことに嫌悪感を示している
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