英語になると「感じが悪い人」に教えたい"言い方" 疑問文「Why?」で詰問調になっていませんか

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などがあります。ただ、どんなふうに質問を変えればいいのか思いつかないときは

Why did you send this email to John? (なんでジョンにこんなメールしたんですか)
 → Can you tell me why you sent this email to John? (ジョンにこのメールを送った理由を教えてもらえますか)

のように、間接疑問にするだけでも、感情的な印象が薄れるのでお勧めです。

文法的に見るwhyとhow come

チャットで例文をタイプしながらタロウさんに説明していると、「先生、文が間違ってますよ」と指摘されました。何かスペルミスでもしたのかと思って聞くと、「how comeの文が疑問文になっていないですよ」とのこと。

実はhow come疑問文は、why疑問文とは語順が異なるんです。how comeのあとは、why疑問文のように「動詞+主語」と倒置をせずに、「主語+動詞」と平叙文の語順で続けるルールになっています。さきほど、how comeはHow comes it that……?やHow does it come that……?が語源だと言いましたが、これらのthatに続く節だと思うと、倒置が起きないことが納得できると思います。

○ Why were you late this morning? (今朝、なんで遅刻したんだよ)
○ Why do you think so? (なんでそんなふうに思うんだ)
 → Why+動詞+主語 ~?

× How come were you late this morning? (どうして、今朝遅刻しちゃったの?)
× How come do you think so? (そう思うのはどうして?)
 → ○ How come you were late this morning?
 → ○ How come you think so?
  → How come+主語+動詞 ~?

否定疑問文になると、こんな感じです。

Why isn’t John here? (なんでジョンがいないのよ)
Why didn’t you tell me? (なんで言ってくれなかったんだよ)
 → Why+動詞(否定の短縮形)+主語 ~?
How come John isn’t here? (ジョンはどうしていないの?)
How come you didn’t tell me? (教えてくれなかったのはどうして?)
 → How come+主語+動詞(否定の短縮形)~?

ちなみに、why疑問文のほうは否定の短縮形を使わないときには、notを主語のあとに置きます。口語ではあまり使用しない形ですが、こちらのほうが短縮形を使うよりもフォーマルな響きになります。

Why is John not here? (なぜジョンはいないのでしょうか)
Why did you not tell me? (なぜ私に教えてくださらなかったのですか)
 → Why+動詞+主語+not ~?

それから、相手のコメントに対して、Why?やHow come?とひと言で聞き返すときの注意ですが、相手の文が否定文のときはWhy?ではなくWhy not?とするのを忘れないようにしましょう。

A: I don’t like beer. (ビールは好きじゃないんです)
B: Why not? (なぜですか?)
A: I don’t drink wine. (ワインは飲まないんだ)
B: How come? (どうして?)

how comeは、肯定文でも否定文でも同じように使って構いません。

否定疑問文と混同しないように注意が必要ですが、Why don’t you……?(~すれば?)やWhy don’t we……?(~しない?)という提案や勧誘の用法もあるので覚えておきましょう。口語表現として、how comeと併せて使いこなせると便利ですね。

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