立教はなぜ、東大・早稲田・慶應に勝てたのか?

立教大学総長 吉岡知哉氏に聞く、教育と就活

前回、「立教が早稲田・慶應を超える日が来る?」という記事を書いた。それほど、筆者たちの調査では、立教大学のスコアが飛び抜けていたのだ。では、具体的にどのような教育が行われているのか。また、大学の教育と就職活動の関係について、大学側はどう考えているのか。立教大学総長であり、文部科学省就職問題検討委員会委員長も務める吉岡知哉氏に話を伺った。
立教大学はなぜ、「考える力を育成している授業」で、1位2位を独占できたのか?(筆者調べ)

:初めまして。辻太一郎と申します。本日はよろしくお願いします。
私たちが行った調査では、立教大学は飛び抜けて「考える力を育成する授業」が多いという結果になりました。早慶などの私大だけでなく、東大と比べても非常にスコアが高い。まずは、なぜこのような結果になったのか、教えてください。

何よりも大切なのは、モチベーションを上げること

吉岡知哉
1953年東京都生まれ。1976年3月東京大学法学部卒業。法学博士。専攻は欧州政治思想史。1980年4月立教大学法学部助手に着任。同講師・助教授を経て、1990年4月同教授。2002年4月~2006年3月法学部長。2010年4月立教大学第19代総長。日本私立大学連盟常務理事、大学基準協会理事、文部科学省就職問題検討委員会委員長。

吉岡:立教大学に入学する学生は、大きく分けると、関係校からの内部進学生、第1志望で入学した学生、不本意な気持ちで入学してきた学生の3つのタイプがいます。

内部進学生は、立教大学に入るのが「当然」なうえ、高校の友人がそのまま持ち上がるので、変化が少ない。第1志望の学生は合格したことで満足していますし、滑り止めだった学生は落ち込んでいる。いずれも、大学で勉強を頑張ろうというモチベーションが必ずしも高くありません。

そこで、本学では初年次教育を重視しています。経営学部では4月の頭に合宿形式のオリエンテーションを行います。内容は主として企業から与えられた課題を、グループワークを通じて解いていくのですが、海外留学経験のある先輩も参加します。

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