「やりがいある仕事を探せ」というムチャ振り

ブラック企業にとって「やりがい」ほど美味しいものはない

日本の会社には、奇妙な風習が多すぎる。そんな主張で一躍、月間50万PVの大人気になったブログがある――それが、「脱社畜ブログ」だ。
この連載では、「脱社畜ブログ」管理人で、書籍『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』を刊行予定の筆者が、日本の会社の奇妙な風習を正面からぶった切っていく。
第3回目は、みんなが欲しがってやまない「仕事のやりがい」について、そんなものは本当に必要なのか、一度冷静になって考えてみたい。
書籍『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』の「はじめに」と、第2章の一部を公開しています。こちらからご覧ください。(12/26追記)
ホント、早く目を覚ましてください。(イラスト:深川直美、著者新刊より)

こんにちは。「脱社畜ブログ」管理人の日野瑛太郎です。

仕事についての話をしていると、かなりの頻度で「やりがい」という言葉が出てきます。「やりがいのある仕事」に就くことの重要性は、学校の職業教育や就職活動、一部のビジネス書などでもよく強調されます。

「仕事で大事なのは、おカネよりもやりがいだ。給料は別に高くなくてもいいから、やりがいのある仕事がしたい」という価値観で働いている人も、決して少なくありません。

でも、こんなふうに仕事の「やりがい」ばかりが強調される状況って、なんだかおかしいような気がしませんか。

「自分はやりがいよりも、おカネのほうが大事です」とはっきり言うと、日本ではなんだか残念な人のように思われてしまいますが、そんなふうに考えてはどうしていけないのでしょうか。

連載3回目の今日は、そんな仕事の「やりがい」について、少し考えてみたいと思います。

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