「女子大が次々消える“なぜ”」『女性の品格』著者が指摘する、今だからこそ“女子大が必要とされる”理由

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坂東眞理子
昭和女子大学の坂東眞理子総長(2025年7月24日、東京都世田谷区の同大学で、写真:福原英信/弁護士ドットコム)
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また一つ、名門女子大が共学化することに──。

だが、昭和女子大の坂東眞理子総長は「男女が完全に平等な社会になったら、女子大はなくなっていい。それまでは必要」と語る。

2003年に同大学の理事に就任して以来、女子大改革に取り組み、20年間で志願者数を約4倍に増やした坂東さんに、令和の時代にも女子大が必要とされる理由を聞いた。(福原英信)

武庫川女子大、2027年度から共学化へ

「むこじょ」の愛称で親しまれてきた名門、武庫川女子大(兵庫県)は7月28日、理事会を開き、2027年度からの共学化を正式に決定した。

当記事は弁護士ドットコムニュース(運営:弁護士ドットコム)の提供記事です

学生数は9000人を超え、女子大としては全国最多規模を誇る。

大学側は6月17日、共学化の方針を発表し、ホームページでその理由を説明した。

そこでは、開学当時わずか2%だった女性の大学進学率が現在は50%を超え、男女差がほぼなくなったことから役割を果たしたとし、「女性に限らず門戸を開くべきと考えた」として転換を明らかにした。

これを受けて、在学生や卒業生らから「女子大学だからこそこの大学を選んだ」「決定が一方的すぎる」といった声が寄せられ、共学化に反対するオンライン署名は5万筆を超えた。

大学側はその後、「質問への回答」を発表。「現1年生が卒業するまで共学化を待つべき」との意見が多かったとする一方で「社会の変化のスピードに鑑みれば、4年先まで現状を維持できる保証はありません」と説明。

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