記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』は、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。連載第142回は受験シーズン直前に学校を休んでいいか否か、についてお話しします。
受験勉強忙しい!学校休んでもいい?
Q 『受験勉強を優先するためなら、学校を休んでいい』。◯か×か?
みなさんはこの問いの答えは、◯か×かどちらだと思いますか?
僕たちは日々受験指導をしていて、中には逆転合格をつかむ生徒もいます。
指導をする中で「周りはみんな指定校で受験が終わっているなかで、自分だけ国公立大学を目指して勉強している」という場合や、「他の生徒が全員私立文系志望の中で、自分だけ東大を目指している」という状況にある生徒から、こんなことを聞かれることが多いです。
「入試と比べると、授業のレベルが明らかに低いんです。受験も近付いてきたし、授業を切って、学校を休んでもいいですか?」と。
正直、その生徒たちの状況を考えると、そう考える気持ちは非常によく理解できます。でも、僕たちのこの質問に対する回答は「×」です。
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