逆境でもヤクルト選手が戦意喪失しない理由

元メジャーリーガーが与えた予想外の好影響

――監督の口から、次々とよどみなく選手の名前が出てくるのが、手応えを覚えている証拠のような気がしますね。

小川:彼ら自身は自分の置かれている立場をよく理解していますね。主力に何かあった場合に、いつでも「自分が出るぞ」という意気込みを感じます。そのために、みんなが必死に練習をしていますから。

期待のホープ・廣岡大志

――さて、オープン戦にフル出場し、開幕後も「七番・ショート」で、我慢強く起用している廣岡大志選手。彼についてはどのように見ていますか?

小川:廣岡に関しては、2~3年先を見据えた起用をしないといけないと思っています。チーム状況によってはオーダーをいろいろ考えなければいけない時期も来るかもしれない。でも、廣岡に関してはずっと使い続けなければいけない。そんな思いも持っています。実際に、そういう状況になったときにどう決断するか。それは監督としての大切な仕事だと思っています。

――そこまで、廣岡選手にこだわる理由は?

(写真:アルファポリス)

小川:廣岡が期待の逸材であるからというのは間違いないです。でも、それよりも何よりも、彼の場合は、見ていて楽しいんですよ。打ったとか、打たないとか、エラーしたとか、エラーしないとか、そんなこと以前に、彼がグラウンドにいるだけで楽しいんです。そういう選手はなかなかいませんよ。

――確かに! 彼ほど見ていてワクワクする選手はいませんよね。たたずまいに華があるし、大型遊撃手として、そして日本人大砲として、才能の塊のように見えます。

小川:ピッチャーで言えば、寺島成輝もそうです。今年はそういう選手も、どんどん起用して、さらなる底上げを目指していくつもりです。幸いにして、いい開幕スタートを切ることができたので、これからも執念を持って、一つずつ勝利していきます。

(インタビュアー:長谷川晶一)

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