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介護業界の「倒産ドミノ」で取り残される高齢者。報酬マイナス改定で訪問介護の6割が減収に

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『介護 大格差』特集バナー

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高齢化社会の日本で介護のニーズは高まるばかりだが、人手や財源は不足している。本特集では住む場所や経済力、どんな施設を選ぶかによって生まれる「介護格差」に迫る。
【配信予定】
4月13日(日)Part1 消えゆく介護職

高齢者を支える最後の砦、訪問介護の“限界地域”
介護難民を生み出す「ケアマネジャー不足」の真因
特別養護老人ホームで起こる“需給のミスマッチ”
介護施設で急増する「タイミーさん」の光と影
4月14日(月)Part2 介護 サバイバル戦略
SOMPOケアが挑む人員配置「3:1」の壁打破の今
介護で稼ぐ上場企業「営業利益率ランキング」15
4月15日(火)
SOMPOケア社長「見える化し少人数で現場回す」
ベネッセ代表「介護への異業種参入はいい刺激に」
4月16日(水)
「ICTで最先端」の介護施設が感じた導入の意味
経産省も支援「自費介護ビジネス」はここまでやる
ホスピス住宅「儲け至上主義」で不正行為が蔓延
4月17日(木)
まるで刑務所?専門医が語るホスピス住宅の実態
4月18日(金)Part3 介護と仕事 両立戦略
仕事と介護の両立、3人の経験者の「ニガい教訓」
4月19日(土)
拡大版!「看取りに強い有料老人ホーム」リスト
4月20日(日)
有料老人ホーム100ブランドの「料金」と「手厚さ」
給付抑制でどうなる?介護保険制度の「注意点」

訪問介護の倒産が急増

「今年6月末日をもって、NPOわかばの提供しているすべての在宅介護サービスを終了することになりました」

東京都世田谷区にある「NPOわかば」。25年近く訪問介護や居宅介護支援(ケアマネジャーによるケアプランの作成)などを提供してきたが、この4月、利用者などの関係者に事業終了を知らせるお知らせを配った。

わかばの辻本きく夫代表は胸中を明かす。「訪問介護は報酬改定のたびに減収になり、長いこと赤字だった。加えて昨年、中心となって働いていたケアマネから辞めたいと言われ、私自身も後期高齢者になる。これから新しい人を雇って育成するには時間が足りず、職員と利用者をほかの法人に引き継いでもらうことを決めた」。

だが4月中旬現在でも事業移転はできていない。詳細は後述する。

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