
段ボール箱をたたまずに
まずは実際のケース※をもとに、プライバシーに配慮したうえで紹介したいと思う。
子どものころから片付けが苦手だった60代の女性Aさん。
厳格な父のもとで育ち、社会に出て一人暮らしをするなかで、段ボール箱にモノを入れるようになった。父の死後、一緒に住むようになった母がモノを処分していたが、母が亡くなると再び一人暮らしとなり、段ボール箱を集めるように。
その数、ざっと300個以上。3LDKの自宅には、空き箱がきちんと組み立てられた状態でうず高く積まれ、廊下とトイレ以外への行く手を阻んだ。
段ボール箱はたたまないのがAさんのこだわりで、玄関を入ったわずかなスペースに布団を敷いて寝ていた(※外部配信先では写真を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。