「女性が若さでチヤホヤされるのは日本だけ?」欧州女性のシビアな職業選択に見る日本との差異

日本において、「女子アナ」への道は狭き門であり、もはや死語になりつつある「才色兼備」の女性と見られていました。
しかし、フジテレビの女子アナであった椿原慶子さん(39)、永島優美さん(33)は3月末で退社、岸本理沙さん(25)は6月末をもって退社することが発表されています。岸本理沙アナウンサーは、入社してまだ4年目です。
女子アナと聞いてまず思い浮かべるのは「若い女性」でしょう。そして女性が若さを前面に出すこの職業が長い間、日本では「女性の就く職業の最高到達点」の1つだと考えられてきました。今回は日本と欧州を比べながら「女性と若さ」について考えます。

「若い女性がいい」という感覚はどこから?
知人と話しているなかで「なぜ日本の人は若い女性が好きなのか」「なぜヨーロッパの人は年齢を重ねた女性が好きなのか」という話題になることがあります。
そんなとき「すぐに散ってしまう桜の花びらに儚さを感じるように、日本人は女性にも初々しさを求める」だとか「ワインは熟しているほうがよいからフランス人は年齢を重ねた女性が好き」といった意見を聞くことがあります。
あながち否定はできないとは思うものの、フジテレビにおいてはこのような詩的な理由ではなく、「会社の中で決裁権を持っていたのが年上の男性」で「表に出ていたのが決裁権のない若い女性」という構造そのものに原因がありそうです。
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