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再来!大倒産時代、日産自動車発「連鎖倒産」の悪夢 系列部品メーカーに2次破綻懸念が浮上

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『再来!大倒産時代』特集バナー

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コロナ禍の支援策によって落ち着いていた企業倒産が昨年、11年ぶりに1万件を突破した。ゼロゼロ融資の返済や物価高、金利上昇など、企業への逆風は強まるばかり。本特集では倒産の現実を詳細に分析、「倒産危険度ランキング」もお届けする。
【配信予定】
3月23日(日)

50万社が「倒産予備軍」 再び増加するゾンビ企業
3月24日(月)PART1 時限爆弾
全上場企業「倒産危険度ランキング」1~53位
全上場企業「倒産危険度ランキング」54~257位
全上場企業「倒産危険度ランキング」266~477位
<無料>企業調査のプロが教える「危ない企業」の見分け方
3月25日(火)PART2 倒産ラッシュ
環境激変!企業を追い詰める倒産の「四重苦」
コロナ禍の“シワ寄せ” 信用保証協会の苦悩と焦燥
3月26日(水)
脱毛クリニック続々倒産、前払いビジネスの“罠”
3月27日(木)
「後継者不足」に付け込む事業承継M&Aの卑劣さ
3月28日(金)PART3 コンプラ倒産
コンプラ違反倒産増、不正に手を染める企業たち
「銀行員覆面座談会」 相次ぐ不正を見抜けぬ実態
専門家集団を結成、銀行「再生ビジネス」の本気度

マレリに忍び寄る「ハゲタカ」

溝は最後まで埋まらなかった。2024年12月。借入金の返済期日が迫る中、倒産の瀬戸際にある企業の資金繰りを誰が支えるのか、銀行団はつばぜり合いを繰り広げていた。

「1000億円出す」。真水の資金を拠出すると申し出たのはドイツ銀行および複数の外資系ファンド。だが、足元を見るような条件に邦銀は反発。膠着する議論の板挟みとなっていた渦中の企業は、旧日産自動車系列のメガサプライヤー、マレリホールディングス(旧カルソニックカンセイ)だ。

マレリをめぐって何が起きているのか。時計の針を3年前に戻す。

販売不振で経営が悪化したマレリは、22年8月に倒産手続きの1つである簡易再生の認可を受けた。1兆円超の借入金の4割カットや、残る元本の返済猶予を銀行団にのませた。負債を圧縮し再出発を図る算段だった。

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