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<5000店舗増床>掲げるファミマ、工期や費用を3分の1に減らす店舗改装「アポロ計画」の実験店を直撃した

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ファミリーマートの青葉荏田北店では、左側にカセットと呼ばれる倉庫を併設し、店舗増床を実現した(記者撮影)

東急田園都市線の江田駅から徒歩6分の場所にある、ファミリーマート青葉荏田北店。今年2月に改装を終えたばかりのこの店舗は、リニューアルオープンを知らせるのぼりなどを除けば、何の変哲もない普通のファミマ店舗に見える。

ただ外観をよく観察すると、店舗の左側に倉庫のようなものが飛び出しているのが目に入る。倉庫は店内とシームレスにつながっており、倉庫の中にはマルチコピー機やATMが置いてある。売り場からは隠れているが、奥にはバックヤードと見られるスペースも広がっているようだ。

現在、ファミマ社内で「アポロ計画」と呼ばれている店舗改装が進められている。実はこの青葉荏田北店をはじめ、現在数店舗で実証実験を兼ねた改装が進行しており、今2025年度から順次、展開を広げていく予定だ。

計画の背景に消費者ニーズの変化

アポロ計画の最大の特徴が、倉庫(カセット)を外付けして、店舗面積を拡大する点だ。青葉荏田北店の場合、店舗向かって左のレジ側にカセットを外付けし、事務所やATM、コピー機、直接売り上げを生まない設備を格納。事務所があったスペースまでレジを移動させ、空いた場所に什器を増設し、面積にして約4.9坪(約16㎡)売り場を拡大した。

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